日本車のモータースポーツに用いられてきた技術の歴史について

日本車のモータースポーツに用いられてきた技術の歴史について

日本車のモータースポーツに用いられてきた技術の歴史についてですが、モータリゼーションが欧米に比べてかなり出遅れた日本で、日本車が世界にその技術力を示すために当時は無謀と言われる中で、欧米メーカーが中心だったモータースポーツの世界に果敢に挑戦して行きました。

その中でも、日本車がモータースポーツの世界の中で躍進するきっかけになった重要な技術の一つがターボです。

ターボとはエンジンから出た排出ガスのエネルギーを利用してタービンを回し、エンジンの燃焼室により多くの空気を流し込むことによって、より大きな動力を得る事が出来る過給器のことを言います。

ホンダがF1で大躍進したのはこのターボが他社に比べて非常に優れていたためで、ホンダの最盛期だった当時のF1の世界で、ホンダに敵うメーカーは殆どありませんでした。

また、WRCにおいてもトヨタ、三菱、スバルがターボにより、非常に優秀な成績を収めました。

その後、ターボーは排出ガス規制の強化と環境意識の高まりによって段々と廃れて行きましたが、近年ターボが新たに見直されてきています。

それは、小排気量エンジンに動力が必要な時だけターボで動力を補うダウンサイジングという考えで環境を考慮したエコなターボです。これから日本車に再びターボが搭載されていくでしょう。