オートバイやスクーター・自動二輪の日本車の歴史

オートバイやスクーター・自動二輪の日本車の歴史

オートバイなどの自動二輪車の歴史は古く、その日本での製作の始まりは、戦前の1898年にさかのぼります。

1898年に組み立てられた日本最古のバイクは、個人が作ったものでした。現在の国産バイクの有名企業が製造したのではなかったのですね。

実は、初期のバイク製造は道楽という位置づけにあり、大企業が力を注ぐものではなかったので、製造や開発は個人レベルで行われているに過ぎなかったのです。

その後1909年には日本車のバイクが製造され、事業化が進みつつありましたが、世界大戦の長期化や日本軍の戦況の悪化によって、オートバイ産業は軍需品の製造への転換を余儀なくされました。

戦時は厳しい条件で運営されていたオートバイ産業ですが、終戦後は事情が変わります。

第二次世界大戦後、日本の軍用車や軍用機を製造していた企業は、自動車や航空機の製造を禁止されます。

そのため企業に所属していた技術者が、オートバイ産業に流れ込みます。

当時の技術者たちは深刻な材料不足という不利な条件下にありましたが、発売した日本車は国内で歓迎されました。

戦後の不便な交通事情の中で、少ない材料で製造できる自動二輪は実用品として活躍しました。

この、戦後に製造された製品が、日本で始めて本格的に普及したスクーターでした。