日本車の歴史を語る「大気汚染とハイブリッド車」

日本車の歴史を語る「大気汚染とハイブリッド車」

日本車の歴史を語る上で大気汚染を無視して考える事は出来ません。自動車はガソリンをエンジンで燃焼させて動力を取り出すという機構上、どうしても有害な排出ガスが出てしまいます。

そのため、自動車の数が増えるに従って大気汚染が問題になってきました。そうした大気汚染を少しでも改善するために、各国の自動車の排出ガスの規制は段々と厳しい内容になってきました。

古くは世界で初めてマスキー法をクリアした本田のCVCC等、日本車はそうした規制に対して常に新しい革新的な技術を用いて解決してきました。

更にオイルショックによるガソリン高騰を契機に燃費に関しても要求が高まっていきました。

そして、バブル経済も終焉しそれまでの豪華で出力重視な車が見直され、21世紀に向けて環境にも考慮した自動車が必要になってくる時代を先読みして、日本車が世界に先駆けて発売したのがエンジンに加えて電気モーターも動力に使用したハイブリッド車なのです。

ハイブリットの代名詞はもちろんトヨタのプリウスですが、実はプリウスの前にコースターという小型バスのハイブリッド車が発売されていた事は余り知られていません。

プリウス等のハイブリットがエンジンとモーター両方を動力に使うパラレル式ハイブリットなのに対し、コースターはシリーズ式ハイブリットで動力はモーターだけでエンジンはモーターとバッテリー充電のための発電機として使われています。